私はあれから、すっかり弱くなってしまった。

バイトは何とか続けられてるけど。

あんまりはかどらないし、

あそこに行ったら聖也を思いだしちゃう・・・






結局、一人じゃなんにもできないよ・・・。







キーンコーンカーンコーン・・・




「若松なやか、いるー??」


他クラスの女が用があるらしい。


「私になんか用?」

「なんか用、って!あんた何してくれたかわかってんの!?」

「はぁ?」

「まぁいいや・・・ちょっとついてきて」



そう言われ連れて行かれたところは学校の屋上だった。



「で、何?」

「この男に見覚えない!?」


・・・


その男は、かつて私が体を汚してたころ、ラブホで一回ほど夜をともにしたヤツだった。


「こいつが、何?」

「こいつ、あたしの彼氏なの!!!なのにあんたなんかと・・・!どういう事!?」

「・・・ふぅん。でもこいつが私と夜過ごしたのはあんたにあきたからじゃないの?」

「っなっ・・・!」



女は言葉がでないようだった。



「んじゃ、私帰るから。」


女の視線を後ろに感じたこど、私は無視して屋上をあとにした。