「やめ・・・てっ」

「『ぢゅ』・・・『ぢゅ』・・・」

男は聞こえないフリをしている。

それとも、興奮して本当に聞こえてないのかな・・・。


「やめてってばっ・・・」

「・・・なんでー?誘ったのはなやかちゃんでしょー」

男は不機嫌になった。

「それに金払ってんだけど。十万もさ。好きにさせてくれんじゃないの?」





何も、言えなかった。





私・・・汚れてた・・・?

ひたすら思いだすのは、聖也と過ごした時間だけ・・・。



どうしてこんなに切ないの・・・