「ふー…」


妙にすんだ青過ぎる空を見上げながら私はひとつ大きく煙りを吐いた。

寂れた公園、遊具という遊具は特になく、ただベンチがぽつりぽつりと置いてあるだけだった。そんな公園には当たり前のように人はいなく、日曜日だというのにとても静かだった。




「はあ…」

ため息とともに再び煙りを吐き出し短くなった煙草を足元に落とし、ブーツの裏側で火を消した。






昔はここももっといろいろあったのに…


昔の思い出に浸りながら私はもう1本の煙草に火をつけた。

そんな私も明日から高校2年生。正直進級できるとは思ってもいなかったし進級したいとも思わなかった。