MATO




後藤は瞬きを繰り返していた。



「後藤、びっくりしすぎ」

「え、だ、だって…は?嘘だろマジで夢じゃないの?」



嘘じゃない。夢でもない。
間違いなくこれは現実だし、あたしの気持ちに偽りもない。