MATO




後藤から告白された時を思い出す。顔を赤くして真剣に伝えてくれた、あの時のことを。

あれからまだ時間は少ししか過ぎていないのに、いろんな出来事があって気持ちの変化もたくさんあった。後藤の気持ちを知って、あたしの気持ちも知った。

段々と早くなる鼓動を抑えるように深呼吸をする。



そんなあたしの気も知らず試合は進んでいく。

綺麗な射形を描いて一本、また一本。