「弓道も、すべて。何もかも。後藤なりにやっていけばいいんだよ。使命感とかそういうの、難しく考えすぎ」



ゆっくりでいい。なんでもいい。だけど自分らしさは何より大切だと思う。



「はは!」



後藤は急に声を出して笑った。そして晴れ晴れとした表情で言った。



「サンキュー」