「金田先生、今日は後藤くんの調子が悪い原因を取り除きに行くんです。精神が関係しているので、解決しない限りは地区大会も危ういままですよ」
金田は少し怖じけづいていたけど、あくまで譲らない気だった
でもマリナは構わず続ける
「その原因は後藤くんのプライバシーに関わるので言えませんが、がむしゃらに弓を引くだけじゃダメなことは金田先生もよく知っていらっしゃるでしょう?今日一日だけでいいんです。今日の部活、佐藤と後藤は欠席ということでお願いしたい」
………………。
段々と金田の顔が青ざめていくのは目に見えてわかった。
しかし、敬語ってこんなにも威圧感があるなんて初めて知った。…流石マリナ。

