「からマヨ丼いらない?じゃああたしのと交換しよか」
何かを察したらしいユカリは気をきかせてくれた。
あたしはユカリがいつも食べてる豚丼弁当を食べた。ユカリはからマヨ丼を食べておいしかったらしく「今度からこれにしようかな」と呟いていた。
食べ終えてから空になった弁当の容器がひとつあったのに気づいた。
この弁当容器の形は後藤がいつも食べてるから揚げ弁当。
「ああ、後藤くんならもう食べたよ。次の立に地元の友達が出てるみたいで見に行くって言ってたから今観客席にいるんじゃないかな」
「……地元の友達?」
今はまだ女子が立をやっている筈。
黒い感情が渦巻くのがわかる。
「うん、ほらこの子だって」
選手の立順がかかれた資料を広げて一つの名前を指指した。

