「弁当…一緒に食えないかと思って」

「ああ…、いいけどマリナが」

「守藤さんのこと?俺の友達でしょ守藤さんの彼氏って。一緒に食べようよ」



びっくりしてマリナの方を見ると、携帯をかまってて目が合うともう話の内容がわかってるように「あたしは大丈夫だよ」と言ってきた

大丈夫だよ。じゃねぇよ



マリナの彼氏が後藤の友達って知らなかったんだから。

確かにマリナは彼氏がコロコロ変わって一々覚えるとキリがないから報告はしなくていいけど、後藤の友達っていうなら言えよ



「じゃあ、昼休みになったら矢藤とここに迎えにくるから」

「あ、うんわかった」



それだけ言うと後藤は笑って自分の教室に戻った。