「なんであたしが思ってたことを…!!」


あわあわしながら言うと…


「全部声にだしてたけど?」


と平然とした声&態度で返されました。


てか…あたし無意識のうちとか…ヤバすぎじゃん!!


「ぅ゙〜…」


小さく唸ってみる。


だが恥ずかしいのは変わらない。


「なーに唸ってんだ? ほら、行くぞ」


スッと差し出された手。


その手に愛しさまで込み上げるのだから相当重症だ…。


俯きながらもその手をとった。


あたしを誘導するように歩く稜。


人とぶつからないように気を遣ってくれる稜があたしにとってはスゴク嬉しかった。


歩いているうちに気付いたこと。


行き交う周りの男女がみんな振り返っている。


視線の先には…あたしの最愛の人・稜。


やっぱり…稜はモテるなぁ…。


シュン…と小さくうなだれる。


しかも男子からも視線を浴びるとか凄すぎ!!


(男子の視線は魅夜へのものです。by.作者)


あぁ…みんなどうせ『釣り合ってない』とか思ってるんだろうな。


そう思うと悲しく&虚しくなってくる。


はぁ…。