「会う時にお楽しみを♪」


悪魔みたいに呟いて亜鶴の答えを聞かずに切った。


苦笑い気味にあたしを見る稜。


「稜が頼んだんだってね?」


「あぁ…。 せっかくの夏休みなんだから魅夜といてぇし…」


甘くて優しい…。


そんなキザな台詞を恥ずかしがらずに言う稜に対して顔を真っ赤に染めたあたし。


キザな台詞はキライだけど…稜に言われると嬉しい、かも…。


「あたしも…稜に会いたかった」


いつも以上に甘い言葉をくれる稜に素直になるあたし。


そんなあたしをキョトンとした表情で見た後、優しい笑顔を向けてくれた。


「いつも可愛いけど…そんな素直な魅夜もいいな」


優しい笑顔から一変、意地悪な笑顔に変えて耳元でそう言った。



…ッ!!!!!!


さっきの訂正!!!!


『甘くて優しい…』ってヤツ、


訂正!!!!!!!!!!


悪魔で俺様でドSで…鬼畜で…


悪口?をツラツラと並べて心の中で毒を吐いていると…


「悪魔で俺様でドSで…その他色々と褒め言葉どーも♪」


なんて言われた。


「!?!?!?!?!?」


な…な…