【稜編】
「眠いぃー…」
今日は珍しく梅雨なのに晴れていた。
柔らかい日差しでお昼を食べ終わったあたしに睡魔が襲ってきた。
なので机に伏せっていた。
そんなとき…
グイッ
腕を引っ張られた。
何事かと思い腕を引っ張った人を見た。
寝ぼけ眼でみているので視界がぼやけてまだ誰か分からない。
だが…
「ちょっと来て…」
と低くて甘い、掠れた声であたしの腕を引っ張っている人が分かった。
稜…
連れていかれた先はいつかの資料室。
「なぁ…」
珍しく真面目な口調で呼びかけてきた稜。
「ん…? 何ぃ?」
眠たい目を擦りながら背の高い稜を見上げる。
「………。 それ、わざと?」
ほぇ? 何が?
稜も主語がないから何を言ってんのか分かんない…。
首を傾げた。
「はぁ…。 やっぱり分かってねぇか。 んじゃ誘ってんの?って聞けば分かるよな?」
ようやく稜が何を言っているのか分かったあたしは瞬時に顔が真っ赤に染まった。
「か〜わい〜♪」
あたしの頬をプニプニとつつきながらそう言う稜。
「眠いぃー…」
今日は珍しく梅雨なのに晴れていた。
柔らかい日差しでお昼を食べ終わったあたしに睡魔が襲ってきた。
なので机に伏せっていた。
そんなとき…
グイッ
腕を引っ張られた。
何事かと思い腕を引っ張った人を見た。
寝ぼけ眼でみているので視界がぼやけてまだ誰か分からない。
だが…
「ちょっと来て…」
と低くて甘い、掠れた声であたしの腕を引っ張っている人が分かった。
稜…
連れていかれた先はいつかの資料室。
「なぁ…」
珍しく真面目な口調で呼びかけてきた稜。
「ん…? 何ぃ?」
眠たい目を擦りながら背の高い稜を見上げる。
「………。 それ、わざと?」
ほぇ? 何が?
稜も主語がないから何を言ってんのか分かんない…。
首を傾げた。
「はぁ…。 やっぱり分かってねぇか。 んじゃ誘ってんの?って聞けば分かるよな?」
ようやく稜が何を言っているのか分かったあたしは瞬時に顔が真っ赤に染まった。
「か〜わい〜♪」
あたしの頬をプニプニとつつきながらそう言う稜。