「俺を欲情させてんの?って聞いてんの」


よ、よ、欲情!?!?!?


テンパってさらに赤く染まる頬。


てか!!


「一切誘ってない!」


危うく、否定し忘れるところだったよ…。
危ない、危ない…。


稜は残念そう(?)にフーンと頷いてくれただけのようだ。


一体、何を期待してたんだ?


なんて考えていると授業の始まりのチャイムが鳴り終わってしまった。


…ハッ!!
授業、出なきゃ!


でも…遅刻理由を聞かれたら…なんて答えたらいいんだろう?


「…百面相。 いいアイデア、あるけど、どうする?」


いいアイデア!!
すぐに飛びつきそうになって考える。


稜のことだから…なんか交換条件とかつけそぉなんだよね…。


ん゙〜〜と…
悩んでも出てくるはずのない貧相な頭。


あぁ…頭、回したり考えたりするの苦手!!


頭はいいのに悪知恵はそぉ働かないあたしの頭。


ど、どぉしよう!!
時間は淡々と流れている。


「交換条件ナシで教えてやるから…いい加減、その百面相、やめたら?」


なっ…!!
てか


「交換条件ナシ?」


って言った?


「あぁ。 貸し1な」