俺様な彼氏

え…?


この感覚…綾からされたことある…。


じゃなくて!!
だったら…もしかしなくてもあたし、キスマークをつけられてる?


少ししてからあたしから雪斗が離れた。


「…ふっ。 顔、スゲー真っ赤…。 何? 慣れてないの?」


口の端をスッと持ち上げてそんなことを言う雪斗。


ヤバい…。 雪斗ってこんなにも意地悪で、ドSだったの?


しかも…本当の雪斗を知ることって…なんか、かなり無理難題な条件でありませんか?


ちゃんとあたしが逃げれるような余裕を持ってこんなことしてるけど、あたしが逃げ惜しみするような感覚で逃げることを知ってやっているんだ…。


ずるいよ…。


甘い空気に惑わされているあたしを楽しんでるんだ…。


あたしは教室にいられなくなり、宛てもなく走り出した。


後にした教室から雪斗のクスクスという笑いを噛み殺した声が聞こえてきたのは言うまでもない。