えー…あの人混みの中、稜を連れださなきゃいけないの?
てか稜に群れてる女子、ウザい。
どうやらあたしはかなり不機嫌になっていたみたい。
亜鶴と紫葡でさえ近寄るのを躊躇っていたらしいから。
休み時間ごとに引っ張り凧な稜。
生徒会長様がモテるのは知っていたが…ここまでとは、ね。
頑張って亜鶴に教えてもらいながら作ったチョコの紙袋をギュッと握った。
この調子だと…渡せそうにない。
小さく顔を歪ませて帰ろうとローファーに足をつっこんだ時…。
「魅夜、待てよ」
囲んでいた女子を引っぺがしてあたしのところまで来てくれたみたいだ。
そのことに嬉しくなり、普段のあたしでは有り得ない行動に出た。
ギュウッ
思いっきり抱き着いた。
「…っ!? 魅夜!?」
驚く稜を他所にさらにキツく抱き着いた。
「稜、大好き!!」
離れる間際、そう言って頬に軽くキスをした。
真っ赤になっている稜にチョコを渡して………
今度は唇にキスをした。
騒がしくなった周りを他所に、目一杯イチャついたのでした。
甘い、甘いバレンタインデー☆

