俺様な彼氏

転びそうになりながら慌てて階段を駆け上がる。


な、なんなんだ!?
あの…甘い空気?は…。


ハーッとため息をつきながら教室に入ると俯せに寝ている人がいた。


「おはよ、眠そうだね」


寝ていないと判断して話しかけた。


「おはよ…。 ぅん、マジで眠ぃ…」


あれ…? なんか、雰囲気が少し違う?


あたしは雪斗の隣の席、もとい、あたしの席に座った。


「寝不足? 訳あり?」


疑問に思いながらも続けて話しかける。


「そーなんだよ…。 訳、知りたい?」


首を軽く傾げながら雰囲気は違うまま問い掛けられた。
なんていうんだろ…GAPが逆にイイかも…とか思った。


コクコクと頷くと雪斗は起き上がった。


へ…?


「だったら…」


だったら…何?
その続きがめちゃくちゃ気になるんですけど…教えてくれません?


「だったら…

本当の俺を知ることが教える条件」



本当の…雪斗を知ること?


頭の中で言われたことをリピートする。


ずっと考えていたから雪斗が近づいて来ていたことに全然気づかなかった。


気づいたのは…


首筋に感じたことのある感覚。