俺様な彼氏


とは頭の中で言いつつも…いまだに言えてないあたし。


もう12月の中旬。


15日なのである。


電話やメールなんかじゃ本気の気持ちは伝わらないと思い、直接言おうとしてるのだが…すれ違ってばかりだ。


学校で同じクラスなんだから話せる時間くらいありそうなものだが綾は生徒会長で先生からも、生徒からも信頼が厚いため色々と忙しそうで話し掛ける隙もない。


このまま自然消滅…なんてことはないだろうが、さすがに危機感を感じるようになってきた。




「りょ…」


名前を呼ぼうとしても誰かに遮られてしまい、呼べない。


夜は本当にバイト尽くしみたい。




明日はとうとう、クリスマス。


なのに今日も言えなかった。


だけどこんな状態のまま、クリスマスを迎えるなんて冗談じゃない。


三日間の外泊許可を親にもらい、家を出て来た。


手には服を少量とメイク道具、その他もろもろを詰め込んだボストンバッグを持ってある家の前で人を待っていた。


午後10時30分過ぎ…。


見慣れた人がこちらに向かってやってくる。


あたしはその人に勢い任せに抱き着いた。