「クリスマスまでなんて…寂しすぎるよ………」


いじけながらそう言うと綾はニヤニヤしながら


「へぇ♪ 魅夜がそんなに素直になるんならいいかも」


なんて言った。


たまーに素直になればコレだ。




「もう綾なんか知らない!! クリスマスもバイトでもしてれば!?」


そう言い捨てて走って賑わう街を去った。


あたしの気持ちを分かってくれてるんだろうけど、それならもっといいように言ってくれれば…なんて思うけどそれは単なるあたしの我が儘。


あたしだって綾の気持ちは分かる気がする。


いつも意地っ張りで素直にならないあたしだからそう言ったんだろう。


あたしの意地っ張り…直ったらもっとラブラブになれるんだろうな………とは思わずにいられない。




別れた後に何十回もきてる着信。


電話は15回。
メールは20回。


全部…綾からのものだ。


それが胸に痛いほどしみて…苦しくなったと同時に嬉しくなった。

綾…素直になれなくてゴメンね。

今度こそ、素直になるから。