俺様な彼氏

あたしは着替えて、惇祁が待っているであろうと思われる廊下に出た。


壁にもたれ掛かりながら片手をポッケにいれてもう片方の手でケータイをいじっている姿は昔と何一つ変わらない。


よく、待ち合わせの時、あぁして待っててくれてたよなぁ…。


一ヶ月という、短い期間の付き合いだったけど遊びに行く時は必ずそうして待ってくれていた。



あたしと惇祁は中学三年にあがってすぐ、付き合いはじめた。


元から仲良かったし、気が合っていたので付き合っても同じだろうと軽く考えていた。


だけどそれは間違いで………


“友情”と“恋情”をあたしは勘違いしていた。


それに気づいたのは…キスをされそうになった時。


好きなら自然に出来るはずなのにその時のあたしは顔を背けた。


結局、それがきっかけでなんだかギクシャクしてしまい別れることになったんだけど………。


惇祁には悪いことをしてしまったな…と感じていた。


別れてからは普通に友達として接してきたが高校になると同時に連絡はしなくなった。


そして今に至る………。