「きゃあぁぁぁあああ!!!!!!!!」


あたしの大きな叫び声で校舎が震えるんじゃないかってくらいの声…。


だって…だって…


稜がいたんだよ!?!?!?


しかもこんな格好…今すぐにでも自分を呪いたいくらいだよ…。


慌てて体操服を着用する。


ぅう…恥ずかしすぎる…。


しかも気まずいのに…。


ドアに背を向けていたが方向転換するとそこに亜鶴と紫葡の姿はなく、この更衣室にあたしと稜だけが取り残されていた。


な…なんで二人きりにするの!?


あの二人…意味分かんない…。


でも…この格好を見られても文句は言えない。


そもそもココは『自由更衣室』なのだから。


自由更衣室とは男子でも女子でも好きなときに使っていい更衣室のこと。


だから男子が入ってきても文句は言えない。


恥ずかしく思いながらチラッと稜の方を見てみる。


うん、気まずそうな顔だね…。


でも…改めて感じたんだ。


あたし…稜のことが大好きなんだなぁって………。


こんなに近くにいると触れたく…抱き着きたくなる。


稜に溺れてるなぁ…、あたし。