たしかに…色気のないあたしでも女に飢えてる男子とかだったら…危なかったかも………。


「ねぇ、魅夜? 飢えてる男子だったら危なかったかも…なーんて考えてないよね?」


黒い笑顔の紫葡。


ぇ…。


緊張が一気に体を駆け巡る。


「魅〜夜〜?」


ひぃぃい!!!!!!


どす黒いオーラが亜鶴と紫葡の周りに見えるよぉ!!


「このっ…」


怒鳴られる!!と思った瞬間…


ガラッ


更衣室のドアが開けられた。


ほぁ………。


今の危機的状況を救ってくれた人を見ようとドアの方へと視線を向ける。


んん?


背が小さいから…亜鶴と紫葡で見えないよ。


一生懸命、爪先立ちをして誰だか確認しようとするあたし。


もちろんあたしは今の自分の格好のことを綺麗に忘れている。


上半身、下着姿で下半身、スカートって格好を………。


完璧に女子だと思い込んじゃってます、はい。


まさかね?


飛び跳ねてようやく見えた人物。


………。


な…なんでココに!?!?!?


「き………」


「「「き…?」」」


あたし以外の三人の声が見事綺麗にハモる。