そしてLHR終了後、呼び出された魅夜。


ようやく元に戻る…と思っていたが違ったんだ…。


二人の距離は遠くなっていた。


一週間ほどの月日が流れ、体育祭の練習の真っ只中、魅夜の視線はただ一人に向けられている。


練習もサボって愛しの人を見つめている魅夜。


魅夜があたし達と話していると感じる稜からの視線。


お互い、こんなにも想いあっているのにすれ違っている。


見ているこっちがもどかしくなるくらいに。


魅夜は大切なあたしの親友で誰にも渡すつもりはもちろんないが、視線の先にいるのは一緒にいたいと思われる人。


あたしもそろそろ、魅夜離れしなきゃ…だよね………。


大切な人の幸せを祈れるくらいの心が広い人物にならなきゃ!!


だから決めた!!!!!!


あたしはキューピッドになってみせる☆


大切な人の幸せを祈って…。


稜と魅夜のキューピッドになるよ♪


これを決行するのは他のキューピッド達と話しあってから決める予定だけど…体育祭にほぼ決まりでしょ☆


待ってなさいよ?


あたしの大切な親友の幸せ!!


〜Side 亜鶴・終〜