なんなのさっ!!


こーいう雪斗にあたしが弱いって知っててするんだから…マジで意地悪だよ…。


チラッと見上げるとニコニコと笑顔の雪斗。


ぅﾞ〜…。


「あたしの…間違いです…」


なぜか敬語になりつつ、若干涙目になりながら見上げて言った。


そんなあたしの仕草にドキッとしている周りの皆さん。


それに気づいてないあたし。


軽くため息をつかれ、なぜか抱きしめられた。


………。


思考停止しました。


伝わってくる雪斗の体温と甘くて切なくなるような香り。


静まり返った教室内。


だが次の瞬間…


ありえない程の大声…てか奇声が響き渡った。


「キャー!!!!!!!!!!」


その声で我に返る。


「ちょっ…雪斗!?!?!?」


慌てて雪斗の胸をグッと押すが、びくともしない腕。


混乱するあたしの頭。


えっと…何があって雪斗に抱きしめられている訳なの!?


グルグルと色んなことが頭の中を回る。


「雪斗!!　離し…」


離してよ!!…と言おうとすると更に強く抱きしめられて言葉が発っせない状態になった。


何事ぉ!?!?!?