ManyLove



危ない・・・。

見惚れる所だった。

(いや、実際には見惚れてたんだけどね)

あたしはすかさず3人と距離を置いた。

無理!!

この3人の近くには寄れない!!

眩しすぎるよぉ!!



「あれぇ?なんでそんなに距離置いてるの?」



不思議そうにお人形さんは見ている。

パチクリと、瞬きをする度に、キラキラと輝きを増す。

その瞳が視線を逸らさず、あたしを見てくる。

あー、見ないで下さい。

手でお人形さんの顔を隠す。



「なんでって言われても・・・近づけないんだもん!!」



「変なヤツ」



ぐっ・・・

この声はムカつくヤツ。

お前に言われたくないよ!!



「大丈夫だよ。何もしないからこっちおいで?」



純日本人の声。

ああ、1番いい人はあなたみたいです・・・。

そんな優しいお言葉・・・嬉しいばかりだよ。

でも・・・



「嫌だっ!!絶対無理!!」



行きません。

何があっても、そっちには行きません。