ManyLove




「この学校には、寮が3つある。1つは男子寮、1つは女子寮、そして1つは・・・この建物。俺達の部屋がある、“俺達専用”の寮なんだよ」



悩殺スマイルをしながら、あたしの髪を撫でる。

俺達専用・・・。

ん?

俺達専用って・・・

コレがぁ!?!?

開いて閉まらない口をパクパクと動かす。

驚きの余り、声が出ない。



「フフフ・・・そんな顔しないで。続けるよ?なんでこんなに大きい寮が俺達のか、不思議でしょ?それはね、俺達の家柄が関係してるんだ。まず俺。俺の名前は“小原井克樹”。ここの理事長の甥っ子」



甥っ子!?

親戚じゃん!!

あたし、どんだけちっぽけなの・・・?

目の前がクラクラする。

ギュぅ・・・ッ

へ?



「僕はね、“柳田千尋”だよ♪ここの理事長のハトコなんだぁッ」



お人形はハトコ!?

・・・って事はアイツはもっと凄いの・・・?

ジーと見るあたし。

(早く言えよッ)

念力を送ってる。

だってコイツはエスパー(?)じゃん!!

気付け~。

アイツは目を合わせようとしない。

それだけならまだしも・・・

フンッ

鼻で笑いやがったぁぁぁぁああ(怒)

散り始める一方的な火花。

それに逸早く察知したのは、“お人形”こと千尋だった。