ManyLove




「もう1つの寮って何か―――だよな」



無表情で何処かを見ながら、あたしの言葉を遮ったヤツ。

1番ムカつくヤツ。

声を聴いた瞬間、眉間にシワが寄る。

漫画によく出てくる怒りマークが頭に付いた。

悔しいけど・・・

アイツの言ったとおり。



「・・・うん(怒)」



「おい、語尾の“(怒)”は何だよ」



「べっつに~」



再び散る火花。

せっかくお人形が仲裁に入ってくれても、別で散っちゃったら意味がない。

さすがにお人形でも、コレだけは無理だよ。

あたしが消す気ないもん。

コイツとは絶対上手くいきたくない。

あたしまで性格(コイツよりかはいい!!)悪くなりそう。

それを見た純日本人は、呆れを息に込めて、吐き出した。

お人形も右に同じ。



「もう、やめなよ。朱奈ちゃん、俺が教えてあげるから」



純日本人・・・

やっぱりあなたは優しいですッ

犬が飼い主の所へ、尻尾を振り、走っていく。



「分かった、分かった。まずはこの建物からだよね」