ManyLove



あんぐりと開く口。

うそ・・・でしょ?

いや、嘘だ。

嘘に決まってる!!

コイツが朝の仕返しをしようとしてるんだ!!

そうに決まってる。

あたしはアイツを睨む。

絶対に許さないんだから!!

アイツは頬を膨らませるあたしを無視し、横を歩いていった。

ってまた無視ですか!!

震える手。

1発・・・

1発でいいから殴りたい。

怒りのせいで動けないあたしに気付いたアイツ。

何を言うのかと思ったら「何つっ立ってんだ?早く来い」だって。

誰のせいでつっ立ってると思ってるのよ!!

怒りが込み上げてくる。

もう、ほんとに頭にくる!!

歩みに怒りを込めて、アイツの所へ向かった。



「何怒ってんだよ」



「別に!!」



怒りを言葉にも込め、あたしはアイツを追い越す。

後ろで軽くため息を吐いたのが分かった。

あたしが吐きたいよ。

そう心で泣いていたのも束の間。

大きな扉が、苦しい音を出しながら開いた。