ManyLove



アイツに指摘された顔。

あたしは無意識に睨んでいた。

その態度が気に食わなかったらしく、不機嫌になるアイツ。

あたしは負けじと反抗する。



「別に」



一言だけ言って顔を背ける。

すると、アイツが舌打ちをしてからこっちに歩いてきた。

と思ったら、いきなり腕を掴んできた。

強い力。

痛さの余り、顔が歪む。



「痛いッ!!何すんのよ!!」



離してッ、と腕を動かが、全く刃が立たない。

痛がってるあたしに、表情1つ変えずあたしを見てくる。

あたしはその瞳を見た瞬間、寒気が走った。

酷く冷たい瞳があたしを見下ろす。

冷たい・・・。

冷たいのにあたしはその瞳に吸い込まれそうになる。



「何?」



瞳と同じくらい冷たい言葉。

あたしはさっきの強さを失っていた。



「えっ・・・いや、何でもない・・・」



俯いて言う。

アイツはそんなあたしを見て舌打ちをし、歩き出した。