姫密桜

「だって・・・」

「お前だけだ・・・」

二人の声、重なる・・・


「えっ?」

槇、貴方は今

お前だけって言った?


「サクラ
 
 お前だけを愛してる」

大好きな貴方の低い声が
愛の言葉が、私の胸を打つ。

貴方の腕が私の肩を
ぎゅって強く、抱く。

私は、貴方の肩に寄りそう。

これは、始まりの抱擁。

私達は、もう一度触れ合う。

ここから、始まる・・・