姫密桜

「ミサキさんが、最近仕事が
 忙しくて彼氏と会ってない
 そう嘆いてたから、仕事
 代わってやっただけ」

「ああ、それで
 楽しかったよって・・・」

私の勘違いだった。

「でっ、いつ見たの?
 
 それ?」

「マキが眠ってる時・・・」

「勝手に部屋に入ったのか?」

「ノックしたよ」

「返事してねえじゃん」

「だって、仕方ないでしょう
 マキに私の気持ち
 どうしても聞いてほしくて
 ・・・
 それなのに、メールが来て
 私・・・」

「勝手に人の携帯見て
 勘違いしてんなよ」