姫密桜

貴方は、またあの日のように
ポカーンと口をあけて驚いた
顔してる。

「サクラ、お前
 
 どうして・・・」

でも、困った顔、してない。

私は駆ける、貴方の元へ
貴方の広げた両腕の中
私はやっと自分の居場所に
かえる。

ここが、私の居るべき場所。

「サクラ?」

私は貴方に、しがみ付き
貴方を見上げて、請う。

「マキ、お願い
 
 私も連れてって・・・
 
 マキの傍に居たいの」

「サクラ・・・」

「マキ、愛してる」