姫密桜

私は、貴方の愛をもう一度
この手に掴む。

陰で、誰かが槇を想い
泣いていても・・・

誰かが二人の事を反対しても

『お前だけを愛してる』

私は、槇の想いを受け止めて
槇の事だけを想い、槇を大切
にする。

電車を待つ人達の中に
私は、貴方を見つけた。

私は声の限り、叫ぶ。

自分が今、パジャマ姿の上に
カーデガンを羽織っただけの
姿だとか、髪がボサボサだとか
寝ぼけた顔してるとか
そんな事は、置いておいて

私は、愛しい人の名を叫ぶ。

「マキ」

私の声に貴方はすぐに気づいた

重なり合う、視線。