その夜・・・

私は家族の前で、普段どおり
に過ごした。

槇のバイト代で奢ってもらう
和風ハンバーグステーキは
とっても美味しくて・・・

「サクラ、どうかした?
 
 お箸
 進んでないじゃない?」

「うん、お腹いっぱいで・・・
 
 出掛ける寸前にアイス2本も
 食べたのがいけなかった
 みたい」

「外食するって分かってて
 2本も食うか、普通?」

櫂ちゃんの、厭きれた声に
笑い合う家族。

槇も、笑ってる。

何か、とっても

悲しくなってきた・・・