姫密桜

本当は、分かってる。

二人の邪魔、してること。

二人は、槇と別れた私の事を
心配してくれて、こうしてよく
デートの合間に連絡をくれる。

「サクラ
 出ておいでよ
 
 ナチ君と待ってる
 ・・・」

「早く、来いよ」

私を、呼び出してくれる二人の
気持ちに、甘えてる私がいる。

でも、今は甘えさせてほしい。

それが、私の本音。

那智や和歌子、終業式の日以来
仲良くなった三枝さん

その三人と過ごす時間は、私に
安らぎをくれる。

槇の事に囚われずに心穏やかに
過ごせる時間。

今の私に、一番必要な時間。