姫密桜

その後、私は、担任の
先生に連れられて
保健室へ。

私の姿を見つめる、槇。

槇を見つめる、梓。

「マキ、サクラちゃん
 気分が悪くなった
 みたいだな?」

「ああ」

「心配だな」

槇は、西の言葉に頷き
桜の頼りない背中を
見つめる。

もう、無理・・・

もう、限界。

槇・・・

貴方の一番近くに居る事
は、とっても辛い・・・

終業式を終えた、放課後

私は、折口さんの席の前に
立った。