「そこ、静かにしなさい
 ・・・・・・
 それでは
 終業式を始めます
 ・・・・・」

先生の声と共に前を見る私の
瞳に、折口さんの姿が映る。

貴女も、きっと槇を見つめて
私と同じように、やきもちを
妬いてる。

校長先生の長い話が始まる

「お兄さん
 相変わらず人気あるね?」

後ろから私の耳元に囁く声
その声は三枝さん。

「その後
 お兄さんとは?」

「何もないよ
 何も変わらない
 
 これからも、ずっと
 兄と妹・・・」