どうしたって、私の半分の血
が、槇へと走り出す想いに
ストップをかける。

それならば、私が自分で
自分の想いに、幕を閉じる。

きっぱりと・・・

私は言う。

涙声で言う。

「マキ、ううん
 
 お、にいさん・・・
 
 ごめんなさい
 
 貴方の妹に戻る私を
 赦してください・・・」

お兄さん・・・

『私が、貴方を兄さんと
 呼ぶ時は
 貴方を兄だと思えた時』

この言葉を口にした、私には
もう、貴方と共に歩む未来
など、どこにもない。