本当は、別れたくなんて無い

こんな風に二人だけの時間を
過ごせば、もっともっと貴方と
同じ時を過ごしたくなって

貴方の今も、貴方の未来も
貴方の全てを独り占め
したくなる。

でも、それじゃいけない・・・

今は、感情のままに動けない

言葉なく、頷く私を
貴方が見つめている。

「そうか・・・」

貴方は何も言わずに、拳を
握り締めた。

どんなに好きでも、適わない

何も言わない、槇。

貴方は、急に訪れた別れを
ただ受け入れようと一生懸命
に私への溢れ出す愛と戦って
いた。

そんな、貴方に私は言う。

残酷とも言える言葉を

愛する貴方に・・・