「・・・もう、これ以上
 オリグチさんを傷つけたく
 ない

 彼女は私のたった一人の
 肉親、お姉さんだから・・」

桜・・・

お前の気持ちは、分かって
いたさ。

お前はきっと、この俺に
別れを言うだろうことは。

だけど、正直・・・

「言われてみると
 こたえるな・・・」

「マキ
 
 ごめんなさい」

槇の悲しい瞳が、私を見つめる

「サクラ、聞かせてくれ
 お前は、それでいいの?
 
 俺と別れて、本当に
 いいの?」