姫密桜

私と、彼女は

異母姉妹・・・確定

父の声が強さを増す。

「チグサ、教えてくれ
 
 私には、どうしても
 分からない事がある・・・

 お前はどうして、サクラの
 父親・・・
 昔の男と会っている?
 
 二度と会わないと、この俺
 に誓ったはずだ」

「ごめんなさい」

「俺は騙されていたのか?
 お前とその男は
 俺が知らないだけで
 もうずっと以前から・・・」

「違う」

「ちがう」

重なる、桜と母の声・・・

「・・・サクラ
 貴女、帰っていたの?」

「いつから、そこに・・・」