姫密桜

「なあ、分かったか?」

「うん」

私の頭を優しく撫でる
櫂ちゃんの大きな手は
お父さんの手に似てる。

安心する・・・

別れるにしても

続けるにしても、二人で決める

槇と、ちゃんと話し合って
決めなきゃいけない。

泣いてちゃいけない。


母と肩を並べて歩く、槇。

「母さん、ごめん」

「喧嘩なんてして、痣作って
 男前が、台無しだわ
 
 謹慎ぐらいで済んで本当
 良かったわね」