姫密桜

私は、槇の手を強く握り
締めたまま、父と向き合う。

父の悲しい瞳を、真っ直ぐ
に見つめる・・・

「サクラ、早く・・・」

「お父さん、お願い
 マキを殴るなら
 
 この私も一緒に殴って
 ください

 全ては、私が悪いの

 私、お父さんに叱られても
 嫌われても、軽蔑されても
 
 マキを好きな気持ち
 止められない・・・

 小さい頃から、ずっと
 マキが好きなの・・・
 
 ずっとその想いを閉じ込めて
 今まで生きてきた
 
 これからも、生きていく
 つもりだった・・・」

「サクラ」