姫密桜

二階から聞こえる音に
私は、怯える。

「言ったばかりなのに
 あの人ったら・・・

 サクラはここにいなさい
 絶対にマキの部屋に
 来ては駄目よ」

母の手を放せずに握り締める私

「ママ、どうしよう
 
 私が、マキを
 好きになったりしたから・・
 
 お父さんが、マキを・・・」

流れる涙・・・

「サクラ、聞きなさい
 貴女もマキもお父さんも
 誰も悪くないの

 誰も悪くない
 
 時間をかけて、ちゃんと
 話し合えば、いつか必ず
 分かりあえる

 大丈夫よ、ママに任せて」