槇は、席を立ち鞄を持ち
急ぎ足で教室を出て行く。
「・・・・・・」
すれ違う生徒はもちろん
誰一人、今の槇に声をかける
事はできない。
過去の槇が、そこに居た。
大きな瞳がより鋭く尖り
人を寄せ付けない。
近寄りにくい人・・・
槇は難しい面持ちで
桜の教室へ向かう。
教室の掃除当番の私を
違うクラスの人、誰もが
見つめる。
「あの子、あの子」
露骨に、私を指刺す。
「嘘でしょう、あり得ないよ
お兄ちゃんと恋愛だなんて
・・・」
俯く私に、聞こえる声・・・
「そう、私は分かる気するなぁ
だって、あのクスミ先輩が
お兄さんなら、誰だって
恋しちゃうでしょう
いいんじゃないの
恋するのは自由だもの
ねえ、クスミさん
応援してるよ」
話したこともないクラスメイト
の言葉に私は驚いた。
急ぎ足で教室を出て行く。
「・・・・・・」
すれ違う生徒はもちろん
誰一人、今の槇に声をかける
事はできない。
過去の槇が、そこに居た。
大きな瞳がより鋭く尖り
人を寄せ付けない。
近寄りにくい人・・・
槇は難しい面持ちで
桜の教室へ向かう。
教室の掃除当番の私を
違うクラスの人、誰もが
見つめる。
「あの子、あの子」
露骨に、私を指刺す。
「嘘でしょう、あり得ないよ
お兄ちゃんと恋愛だなんて
・・・」
俯く私に、聞こえる声・・・
「そう、私は分かる気するなぁ
だって、あのクスミ先輩が
お兄さんなら、誰だって
恋しちゃうでしょう
いいんじゃないの
恋するのは自由だもの
ねえ、クスミさん
応援してるよ」
話したこともないクラスメイト
の言葉に私は驚いた。


