姫密桜

貴女の仕打ちに私の想いは
今にも挫けそう。

顔を覆う桜に、聞こえる音。

パチン・・・

「何するの、痛いじゃない」

折口さんの頬を叩いたのは
那智だった。

「オリグチ、お前
 いい加減にしろよ

 勘違いだと
 何度言えば分かる」

「何が勘違いよ・・・
 
 いい加減にしてほしいのは
 私の方・・・

 マキは、返してもらう
 クスミさんには渡さない」

その場に立つ、梓。

「気分が悪いので
 保健室に行くわ」

彼女は、教室を出ていく。
 
チャイムの音が鳴り響く・・・

授業が始まる・・・