姫密桜

人間の、軽蔑の眼差しを
この身いっぱいに受けた
私は、あまりにも苦しすぎて

土壇場で心の底から
真実を知られたくないと
思った。

皆に知られるぐらいなら
槇への想いを捨ててもいい
とさえ、思ったのかも・・・

泣いてる、梓・・・

彼女へと、向かっていた槇の
想いをどうしても止めたくて
私は、愛を告白

兄と妹の関係を崩したくせに
自分だけ逃げようとする
なんて・・・

真実から目を逸らした私に
槇を愛する資格なんて無い。

桜を愛してる・・・

愛する人が放とうとした
愛の言葉を一瞬、聞く事を
戸惑った、私。

槇の悲しい瞳・・・

「ごめん、なさい・・・」