姫密桜

ひとつぐらい

私にくれたって
構わないでしょう?。

たったひとつでいい。

マキ・・・貴方がほしい。

こうして、槇と過ごす時間が
楽しければ楽しいほど
槇を私から奪った彼女が憎い

一度は、私のものだった。

私の、槇・・・

ここは、桜の教室・・・

那智達と、昼食をとる桜は
心、ここにあらずで教室の
前に掛けられた時計を
見つめる。

「サクラ、食欲ねえの?」

包装されたままのパン

「うん、食べたくない
 
 ナチ、食べてよ」

自分へと差し出された
パンを受け取る那智

「うまそう、サンキュ
 そうだ、半分しよう」
 
そう言って、那智はパンを
半分に千切り、桜に返す。