姫密桜

何度、その想いを
打ち消しても、私の胸は
その想いに囚われ、騒ぎ
苦しむの。

『お前から、絶対に
 離れたりしない』

槇は、そう言ってくれた。

その言葉を、私
信じてたのに・・・

あなたは、きっと今
真剣な表情でその言葉を
口にする・・・

『出て行きたい』

ねぇ、槇

どうして、そんな事言うの?

『俺は
 サクラだけのものさ
 
 お前から、絶対に
 離れたりしない・・・』

嘘、だったの・・・?