見つめているのは

私だけじゃ無い

面白がって集まった
生徒達も二人の事を
見つめている。

「サクラ、アニキどこ?」

那智の姿に、少しホッとした
私は、槇を指差した。

私の瞳に映る光景・・・

槇の腕を掴んで、離さない梓

「どうして
 そんなこと言うの?
 
 貴方の愛が欲しくて
 堪らなくて
 
 やっと、手に入れたと
 思ったのに
 あっという間に
 消えてしまうなんて・・・

 どうしてなの?

 ねえ、どうすれば、マキ
 私を選んでくれるの?

 私、何だってするから
 
 だから
 そんなこと言わないで
 お願い・・・」