頷いた私が

顔をあげた時

槇が、私に
キスをしようとした。

私は、両手で唇を覆い
小声で言う。

「駄目だよ」

私の耳元で

槇が、囁く

甘い声・・・

「お前に触れたい」

「ママが来るよ」

「母さんなら
 もう、来ないさ

 俺が・・・言った」

『熱も下がったし
 もう、来なくていい』

触れ合う唇

甘い、ひと時

止まらない・・・

禁断の時